ナイアシンアミドの効果を最大限引き出す2つの秘訣と選び方

ナイアシンアミドは、幅広い美容効果を持つマルチな有効成分です。
厚生労働省によって2007年に美白効果が、2007年に厚生労働省より美白効果、2017年にはシワ改善効果が医薬部外品の有効成分として認められており、現在では美容医療や皮膚科の現場でも注目を集めています。
肌質を問わず使いやすく、敏感肌との相性も良好なうえに、季節を問わず使えるのも嬉しいポイント。
今回は、多機能で頼れる「ナイアシンアミド(別名:ニコチン酸アミド)」の美容効果について分かりやすく解説していきます。
1:ナイアシンアミドとは?

ナイアシンアミドとは、ビタミンB群(ビタミンB3)に属する水溶性の成分で、細胞の代謝に関わる重要な役割を担っています。
化粧品成分として知られていますが、実はタラコ・カツオ・キノコ類などの食品にも豊富に含まれているため、日常の食事からも自然に摂取できる成分です。
皮膚や粘膜の健康を保つ働きに加え、血行促進や保湿効果もあり、肌にとって非常にバランスの良い美容成分といえるでしょう。
2:ナイアシンアミドの美容効果
(1)美白・シミ予防
ナイアシンアミドはメラニンの生成と輸送を抑制し、シミやくすみを防ぐ美白有効成分として知られています。 紫外線や摩擦などの原因で起こる色素沈着を予防・改善し、肌のトーンを均一に整えます。化粧水や美容液に配合されることで、明るく透明感のある肌へ導くサポートをします。
(2)ハリ・シワ改善
ナイアシンアミドは、真皮層のコラーゲン生成を促進することで、シワの改善やハリ感の向上に寄与します。 細胞レベルで働きかけ、肌の密度を高めることで、たるみやシワを目立たせにくくします。 さらにセラミドの生成を促すことで、保湿力を高め乾燥による小ジワを防ぎます。
(3)バリア機能の修復や肌荒れ予防
角質層のバリア機能を高める働きがあり、水分の蒸発を防いで外部刺激から肌を守る効果があります。 セラミドや天然保湿因子(NMF)の生成を促進し、保水力のあるなめらかな肌へと導きます。 肌荒れを未然に防ぐ力を持ち、マスク摩擦や乾燥対策としても心強い成分です。
(4)ニキビの予防
ナイアシンアミドは皮脂分泌を調整し、毛穴の詰まりを防ぐ作用があります。 毛穴詰まりによるニキビや吹き出物の発生を抑えつつ、肌表面のバランスを整えることで、清潔で健やかな肌をキープします。 治療後の肌の安定化にも向いており、敏感肌や脂性肌でも使いやすいのが特徴です。
3:美容効果を感じるまでどれくらい?

ナイアシンアミドの効果を感じるまでの期間は、効果の種類や肌質によって異なります。
保湿やバリア機能の改善効果は比較的早く、使用開始から1〜2週間程度で肌の乾燥が改善され、外部刺激に対する敏感さが和らぐことがあります。ニキビや皮脂抑制効果については、2〜4週間ほどで皮脂バランスが整い、ニキビの赤みが引いたり、新しいニキビができにくくなると感じる人が多いです。
一方、シミやくすみの改善、美白効果は、肌のターンオーバーが繰り返される6〜8週間程度で徐々に色素沈着が薄くなり、肌全体のトーンが均一になってきます。さらに、シワの改善やハリ感の向上は、コラーゲン生成の促進によって肌の弾力が増し、2〜3か月ほどの継続使用で効果が実感できることが多いです。
ナイアシンアミドは効果を感じやすい成分ですが、特に美白やシワ改善には時間がかかるため、最低でも2〜3か月は継続して使用することが大切です。特にエイジングサインは加齢によるものなので、特にハリやシワに対しては、ある程度の継続期間が必要です。
日々の化粧水やクリーム、美容液などにナイアシンアミドを組み込み、じっくり育てていきましょう。
4:ナイアシンアミド配合の化粧品を選ぶ時のポイントは?
ナイアシンアミドを配合したスキンケア製品を選ぶポイントは、肌質や悩みに合わせて適切な濃度や成分を見極めることが重要です。
ナイアシンアミド配合とうたっていても、濃度が薄いタイプの製品から、反対に濃度が濃いタイプの製品まで様々な製品が存在します。
濃度選びは効果を左右する重要な方法です。
ポイント①濃度:医薬部外品より化粧品の方が濃度が高い!?
医薬部外品は厚生労働省が許可した効果・効能に有効な成分は、配合量が定められているため、一定の濃度でしか配合することができません。
そのため成分濃度の面だけで見ても、化粧品の方が多く配合されているものもあります。
例えば、ナイアシンアミドを有効成分とする医薬部外品の濃度は、一般的に1%~5%の範囲で設定されており、濃度は比較的低く、しかも濃度は非公開の場合が多いんです。濃度を公開しない理由は、2点あります。
【濃度を公開しない理由】①企業間の過剰な競争の防止
有効成分の配合率は製品の競争力に直結するため、他社に模倣されるリスクを防ぐ目的で配合率を非公開にすることが多いです。
【濃度を公開しない理由】②医薬部外品としての規制
日本では、医薬部外品の有効成分は厚生労働省による認可を受けた成分とその濃度範囲内で使用されることが義務付けられています。この範囲内であれば、濃度が具体的に公開されていなくても問題ありません。
化粧品扱いの商品は、ナイアシンアミドなど有効成分の配合量に上限や下限がありません。 ナイアシンアミド配合とうたっていても、濃度が薄いタイプの製品から、反対に濃度が濃いタイプの製品まで様々な製品が存在します。
一方、海外の化粧品は・・・
海外の化粧品では成分濃度を公開する製品もあり、
特に欧米ではナイアシンアミド濃度が2%~10%と
明記されている製品が存在します。
しかし、日本の医薬部外品では、濃度の公開は義務付けられていないため、企業が公開するかどうかは任意となっています。
海外の化粧品におけるナイアシンアミド濃度の明記は、ユーザーが効果を期待するポイントとして注目されています。濃度によって効果が異なるため、以下のような特徴があります。
ナイアシンアミド濃度別の効果
低濃度(1%~2%程度)
・肌の保湿力を高め、バリア機能をサポート。
・敏感肌でも使いやすく、赤みや軽い乾燥対策に効果的です。
中濃度(4%~5%程度)
・くすみ改善や、毛穴の目立ちを抑える効果が期待されます。
・抗酸化作用も働き、肌トーンを均一に整える効果があります。
高濃度(10%程度)
・エイジングケア効果が特に高く、しわやたるみ、
・ハリ不足の改善に効果的です。
<注意点>
肌質や目的に合わせた濃度を選ぶことが重要です。
欧米の製品では選択肢が豊富なため、自分に合う濃度のナイアシンアミドを選ぶことで効果的なスキンケアが可能です。
ポイント②その他の有効成分:肌悩みに合った成分を取り入れよう
ナイアシンアミド以外に含まれる有効成分をチェックすることも、肌の悩みにあったスキンケア用品を選ぶポイントです。
シワやたるみタイプには「レチノール」

レチノールとは美肌作りに欠かせないビタミンAの一種です。レチノールもナイアシンアミドと同様に厚生労働省によって効果が認められている成分です。
シミの改善やたるみの改善効果も認められています。
肌のターンオーバーを促進し、シワ、シミ、ニキビ、毛穴の開きなど、さまざまな肌トラブルに効果があるとされています。
ただし、人によっては刺激が強く、紅斑や乾燥が出ることもあります。
シミ・そばかすタイプには「トラネキサム酸」

トラネキサム酸は、元々は止血剤として使用されていた成分で、抗炎症作用やメラニン生成抑制効果があり、トラネキサム酸も厚生労働省によって美白効果があると認められています。
特に、シミや肝斑(かんぱん)の改善を目的としたスキンケア製品や医薬部外品に多く含まれており、幅広い肌悩みに対応できる美白有効成分です。抗炎症作用によって肌を優しくケアしながら美白効果を発揮するため、敏感肌でも比較的使いやすい成分です。日焼け止めなどの紫外線対策を併用し、根気よく使用することで、肌のトーンを均一に整え、透明感のある肌を目指せます。
ニキビタイプには「サリチル酸」

サリチル酸は、古い角質や皮脂を効果的に除去する作用を持つ成分で、特にニキビケアや毛穴トラブルに役立つとして知られています。β-ヒドロキシ酸(BHA)の一種で、脂溶性の性質を持つため、毛穴内部に溜まった皮脂や汚れに浸透しやすく、毛穴詰まりを解消する効果があります。
また、抗炎症作用も備えており、赤みや腫れを抑えるため、炎症性のニキビにも適しています。
角質を柔らかくして剥がれやすくするため、肌のターンオーバーを促進し、滑らかな質感や透明感を引き出します。
その効果と安全性から、皮膚科でのスキンケア治療に用いられることもあり、医師の処方製品にも配合されるケースがあります。
6:注目のナイアシンアミド入り美容液3選
日本ではビタミンC誘導体などの成分は、配合濃度を明記した製品が多く見られますが、ナイアシンアミドについては、配合率を表示している製品がまだ少ないのが現状です。
これは医薬部外品において濃度範囲が定められていることや、企業間の競争上の理由により、あえて非公開とされているケースが多いためです。
その中で、ナイアシンアミド配合率を明記している今注目の高濃度美容液3選をご紹介させていただきます!
無印良品 高濃度美容液
無印良品 高濃度美容液 | |
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<価格> | 30ml ¥2,990 |
<特徴> | 保湿成分ナイアシンアミドを10%配合し、乾燥によるくすみが気になる肌に潤いを与え、ハリと透明感のある肌へ導く美容液です。 無香料、無着色、無鉱物油、弱酸性、パラベンフリー、アルコールフリー。 また、天然由来成分100%にこだわっており、敏感肌の方にも配慮されています。 肌のくすみやハリ不足に悩む方におすすめの製品です。 |
<ご購入はコチラ> | https://www.muji.com/jp/ja/store/cmdty/detail/4550583991692 |
Ce’ Parfait ウォーターレス リフティ セラム
Ce’ Parfait(セパルフェ) ウォーターレス リフティ セラム | |
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<価格> | 30ml ¥9,460 |
<特徴> | Waterless Lifty Serumは無加水処方で一切水を使用していない独自処方。 有用成分が90%配合でそのうちナイアシンアミドが10% 豊富な成分を含む美容原料として注目される発酵成分が80%も配合されているため、少量でもくすみやハリ不足などの年齢サインが気になる肌に浸透し、明るいツヤに満ちたハリのある肌に導き、高濃度だからこそしっかりとした効果が期待できます。 |
<ご購入はコチラ> | https://ce-parfait.jp/product/lifty.html |
Lov me Touch NA10 ナイアシンアミド10%美容液
Lov me Touch(ラブミ―タッチ) NA10 ナイアシンアミド10%美容液 | |
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<価格> | 30ml ¥2,420 |
<特徴> | ナイアシンアミドを高濃度の10%配合した多機能美容液です。ナイアシンアミドはシミやくすみの予防、美白効果、皮脂抑制、ハリ改善など、さまざまな肌悩みにアプローチできる成分です。この美容液は、肌のバリア機能をサポートするパンテノールやアラントインも配合されており、肌荒れを防ぎ、外部刺激から肌を守る効果があります。さらに、ヒアルロン酸も含まれているため、肌にしっかりと潤いを与え、乾燥を防ぎます。 |
<ご購入はコチラ> | https://dr-beautopia.com/products/20094-013/ |
7:まとめ
ナイアシンアミドは、「美白」「シワ改善」「バリア機能強化」「ニキビ予防」とマルチな効果を発揮する頼れる存在。
効果を最大限に引き出すには、
・自分に合った濃度を選ぶ
・他の美容成分との組み合わせをチェックする
ことが重要です。
正しい情報をもとに、自分にぴったりの方法で取り入れ、コツコツ使い続けていきましょう!