成分から選ぶスキンケア。”配合量の透明性”が新しい選択基準に

スキンケア

肌に何を塗っているか、知っていますか?
スキンケアを選ぶとき、パッケージの雰囲気や口コミだけで選んでいませんか? 近年、消費者のスキンケアリテラシーが高まりつつあり、”成分”を基準に選ぶ方が増えてきました。
「どんな成分が入っているか」に加えて、注目されているのが「どれくらいの量が入っているか」という視点です。
この“成分の配合量”に注目することで、より自分の肌に合ったアイテムを見極めやすくなるかもしれません。

1. 化粧品の”全成分表示”はどこまで信じていいの?

日本では、すべての化粧品に「全成分表示」が義務付けられています。 そして、この成分は配合量の多い順に表示するルールがあります。
とはいえ、配合量の具体的な「%」までは通常公開されていません。 つまり、全成分を見ただけでは、「有効成分がどのくらい入っているのか」は不明確なままなのです。
さらに、上位に”水”や”精製水”が記載されている商品も多く、実際に肌に働きかける成分の配合量はそこまで多くないケースもあります。

2. 成分の”配合量”まで公開するブランドが増えている理由

こうした中、スキンケア業界では”成分の配合比率”を明らかにする動きが出始めています。

背景にあるのは、
・成分に対する消費者の関心の高まり
・化粧品に対する“透明性”へのニーズ
・ブランド価値の差別化

などが挙げられます。
「何がどのくらい入っているか」をきちんと開示している製品は、ブランドの誠実さや品質への自信の表れとも言えます。

3. 「◯%配合」ってどのくらいの濃度を指すの?

「レチノール0.1%」や「ビタミンC誘導体5%」と聞いても、それがどの程度の濃さなのかピンとこない方も多いかもしれません。

一般的に、スキンケアで「効果を実感しやすい」と言われる成分の目安濃度は、成分によって異なります。たとえば、

  • ビタミンC誘導体は5〜10%以上でエイジングケア効果が現れるとされますし、
  • レチノールは、肌への刺激が強いため、濃度によって適切な使用頻度や肌への影響が変わってきます。
    <レチノール濃度の目安>
    初心者、敏感肌の方:0.05%~0.1%
    レチノールに慣れている人:0.1%以上
    高濃度レチノール:1%以上(上級者向け)

つまり、濃度が数%違うだけでも、肌にとっての実感は大きく異なってくるのです。
だからこそ「何%入っているのか」を明示してくれる製品は、選ぶ側にとって貴重な判断材料になります。

4. 成分濃度を公開している化粧品2選

ここで、実際に成分の濃度や配合量を明記しているスキンケア製品をご紹介します。

1. 薬用リンクル美容液(ちふれ)(医薬部外品)

ちふれ
薬用リンクル美容液
<価格>30ml ¥3,080
<特徴>ちふれは、化粧品業界において全成分とその分量を公開する先駆けとして知られています。このリンクル美容液は医薬部外品で、有効成分ナイアシンアミドを5%配合しています。
また、保湿成分としてヒアルロン酸を配合しており、とろけるようなミルク状のテクスチャーで、やさしい使い心地も魅力。
無香料・無着色・ノンアルコールという処方設計で、肌へのやさしさにも配慮されています。
<ご購入はコチラ>https://www.chifure.co.jp/products/essence/2967

2. ウォーターレス リフティ セラム(セパルフェ)

セパルフェ
ウォーターレス リフティ セラム
<価格>30ml ¥9,460
<特徴>WATERLESS LIFTY SERUMは、水を一滴も使用せず、
・7種の発酵エキスを80%配合
・ナイアシンアミド10%配合
という極めて珍しい処方で注目を集めています。
さらに、全成分の配合割合を明示するという姿勢も、業界では異例。 「肌に必要な成分だけを届けたい」という開発コンセプトのもと、無加水・高濃度処方を徹底している画期的な美容液。
<ご購入はコチラ>https://ce-parfait.jp/product/lifty.html

5. 透明性が支持される理由は“信頼”と“納得

スキンケアにおける「透明性」が注目されている背景には、ユーザーの知識レベルの向上と、成分に対する不信感の蓄積があります。SNSでの口コミ・専門家の発信・成分解析サイトなどを通じて、「よさそう」で済ませていたスキンケア選びが、「納得できる根拠のある選択」に変わりつつあるのです。

また、実際に透明性を高めたブランドほど、ファンのロイヤリティも高い傾向があります。
これは「信頼できるかどうか」がブランド選びの重要な軸になっている証拠です。

6. “透明性”は信頼の第一歩

配合量を明らかにすることは、ブランドの姿勢がもっともよく表れる部分でもあります。
そして、消費者にとっても「自分の肌に合う・合わない」を判断しやすくなるというメリットがあります。
「なんとなくよさそう」で選ぶのではなく、成分表を見て比較検討できる時代に入ってきたといえるでしょう。

7. 成分表示をチェックするときのコツ

「成分表示を見る習慣がない」という方のために、最低限ここを見ておくと良いというチェックポイントをご紹介します。

  • 成分一覧表の最上位に何が来ているか?
    ⇒ 成分一覧表は配合量の多い順に成分が記載されているため、その化粧品に何が一番多く含まれているかの目安になります。
  • 肌悩みに対応する成分が何番目にあるか?
    ⇒ 例えば、シワ改善ならナイアシンアミド、美白ならアルブチンなど、自分の目的に合った成分が上位にあるか確認してみましょう。
  • 肌に合わない成分が含まれていないか?
    ⇒ 保存料など、成分の安定剤などは成分一覧表の後半に規定されていることがほとんど。香料、アルコール、界面活性剤など、敏感肌の人は特に要チェックです。

このような視点を持つだけでも、スキンケア選びの精度は大きく変わってきます。

8. 自分に合ったスキンケアを見つけるために

もちろん、どれだけ成分がよくても、自分の肌に合わなければ意味がありません。
配合量だけでなく、
・肌質との相性
・テクスチャー
・香りや使い心地
といった感覚的な要素も重要です。
ですが、情報を「開示してくれているかどうか」は、選ぶ際の安心感につながります。

9. まとめ

これからのスキンケア選びは、「何が入っているか」だけでなく、「どれくらい入っているか」も選択基準になる時代です。
全成分の配合比率を公開している製品はまだまだ限られていますが、だからこそ価値がある存在ともいえるでしょう。
自分の肌悩みに合ったスキンケアを選ぶヒントとして、ぜひ“透明性”という視点を取り入れてみてください。

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