無加水美容液の見分け方

スキンケア

美容液を選ぶとき、パッケージの裏に記載されている全成分表示をしっかり見て選んでいますか?
実は全成分一覧を見ることで、どんな成分がどのように配合されているのかを知ることができるため、自分の肌に合った美容液選びが出来るようになります。
さらに、最近注目の「無加水処方(ウォーターレス処方)」の美容液を見分けるためにも全成分表の見方を知っておくことは重要です。
今回は、全成分表示の基本的なルールと無加水処方を識別するためのポイントを解説します。

無加水処方とは?

化粧品の裏面にある全成分表示を見たとき、最初に「水(Water)」と書かれているものをよく見かけませんか?実は、多くのスキンケア製品の主成分は“水”で構成されており、その割合は全体の7〜9割にもなることがあります。
一方で、「無加水処方」とは、精製水などの“水”を一切使わず、ほとんどすべての成分が肌にとって意味を持つ美容成分で構成されている処方のことを指します。
水をベースにしないことで、美容成分をより濃密に配合できるのはもちろん、防腐剤の使用も抑えやすく、製品全体のクリーンさ・安全性にもつながるなど、「肌が本当に必要としている成分だけで作られた化粧品」を目指すアプローチとして注目されています。

全成分表示とは?

全成分表示とは、化粧品に使用されている全ての成分をパッケージや外箱に記載したものです。
これにより、使用する化粧品の成分を知ることができ、アレルギーや肌の敏感さに応じた選択が可能になります。

全成分表示のルール

全成分表示にはいくつかのルールがあります。
このルールを知ることで、どのような成分がどの程度配合されているのかをある程度推測できます。

ルール①配合量が多い順に記載

全成分は、配合量が多い順に記載されます。
下記の場合、水が最も多く、次にBG、グリセリンの順で配合されています。

ルール②1%以下の成分は順不同に記載可能

配合量が1%以下の成分については、最下部に順不同で記載することが認められています。
そのため、リストの下位にある成分が微量であることが分かります。

↑赤枠内が1%以下の場合、順不同で記載可能

ルール③香料・着色料は最後に記載

香料や着色剤は、配合量に関係なく全成分表示の最後に記載されます。
これにより、香料や色素が含まれているかどうかを確認できます。

↑の場合、香料や着色料は配合されていない
ということが分かりますね!

全成分表示の見方:ポイント解説

1. 頭3つの成分に注目

全成分の上位3つは、その美容液のベースとなる主要な成分です。
例: 化粧水の場合、「水、BG、グリセリン」のように保湿や肌を整える基剤が中心になることが多いです。
乾燥肌や敏感肌の場合は、エタノールやDPGなど刺激になりやすい成分が含まれていないか確認しましょう。

2. 最後の段に注意

最後に記載されている成分は、1%以下の微量成分です。
そのため、広告で推されている成分等が最後の段に記載されている場合は、主訴求性分は微量しか入っていない可能性があります。
また、アレルギーになりがちな防腐剤などの成分は最後に記載されていることが多いため、そちらも注意が必要です。

3. 1%ラインを推測

全成分表のどの成分から下が1%以下なのかを推測することで、有用成分の配合量⇒効果が期待できる可能性が分かります。
一般的に、ヒアルロン酸やコラーゲンは1%以下の成分に分類されることが多いので、それより上に記載された成分が多く配合されていると考えられます。

無加水処方(ウォーターレス処方)の識別方法

無加水処方とは、基剤として水を一切使用せず、発酵液や植物エキス、オイルなどを使用した処方のことです。
成分表示を見て無加水処方の美容液を選ぶためのポイントをご紹介します。

1. 「水」が記載されていないことを確認

全成分表の先頭やリスト内に「水」という表記がない場合、その製品は無加水処方である可能性が高いです。


2. 基剤に代替成分が記載されているか確認

無加水処方では、水の代わりに以下のような成分が基剤として使用されることが一般的です:
・発酵液
(例: グルコノバクター培養液、コメ発酵液)
・植物エキス
(例: アロエベラエキス、ツボクサエキス)
・オイル
(例: ホホバオイル、スクワラン)

3. 製品説明に「ウォーターレス」や「無加水」と記載

多くのブランドは無加水処方をアピールポイントとして掲げているため、パッケージや説明文に「ウォーターレス」「無加水」と記載されている場合があります。

全成分表示を見るときの注意点

配合量は正確には分からない

残念ながら、成分の配合量を公開しているメーカーはほとんど無いため、成分表示から配合量を完全に把握することはできません。
ただし、ルールを利用して成分の配合順序からおおよその濃度を予測できます。

成分同士の相性も考慮

化粧品の効果は、成分の組み合わせによっても変わります。
同じ成分が含まれていても、他の成分とのバランスで使用感や効果が異なる場合があります。

無化水美容液3選

セパルフェ ウォーターレスリフティセラム

Ce’Parfait(セパルフェ)
ウォーターレス リフティセラム
<価格>30ml ¥9,460
<特徴>水を一切使わず、7種の複合発酵液を80%ベースに採用。さらに、注目の成分ナイアシンアミドを10%の高濃度で配合したセパルフェのウォーターレス リフティ セラム。
肌に必要なものだけを凝縮しているから、少量でも年齢サインが気になる肌へすっと浸透。明るさとツヤに満ちた、ふっくらとしたハリ肌へ導きます。
<ご購入はコチラ>https://ce-parfait.jp/product/lifty.html

EARTHEART SC リッチピール

EARTHEART SC(アースハート)
リッチピール
<価格>30 ml ¥6,380
<特徴>ハトムギ発酵液を81%配合した、ウォーターレス処方のピーリング美容液。
低刺激で知られるマンデル酸が角質をやわらかく整え、くすみのない透明感とキメの整った、なめらかな肌へと導きます。
<ご購入はコチラ>https://hairmake-earth.com/product-list/series/sc/

SHIROSAE リンクルクリアジェ

SHIROSAE(シロサエ)
リンクルクリアジェ
<価格>120ml ¥9,020
<特徴>シミの原因に多角的に働きかけるWの有効成分を配合。
シミ対策にとどまらず、肌本来の美しさを引き出すためのケアがこの1本に凝縮。
1日を通して、6つの機能をこなす多機能オールインワンジェルです。
<ご購入はコチラ>https://taisho-beauty.jp/TL/shop/g/gTLC9107/?__lt__cid=8911e1e3-53e2-435f-a053-d09447dc3814

まとめ

全成分表示を正しく読むことで、自分に合った化粧品を選ぶための手助けになります。
特に、無加水処方の美容液を選ぶ際には、「水」の有無や代替成分に注目することで、より濃密な美容成分を肌に届ける製品を選ぶことができます。

全成分表示を活用して、自分の肌にぴったりの美容液を見つけてみましょう。

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