美肌のカギは肌にすむ菌?肌フローラを守るスキンケア
うるおいがあり、キメの整った健やかな肌✨
その美しさには、化粧品によるお手入れだけでなく、肌が本来持っている環境も深く関係しています。
近年、美容分野で注目されているのが「肌フローラ」です。肌フローラとは、肌表面に存在する常在菌のバランスのこと。
なかでも、うるおいやバリア機能を支える菌は「美肌菌」と呼ばれることもあります。
肌フローラが整っていると、肌は外部刺激の影響を受けにくく、しっとりと健やかな状態を保ちやすくなると考えられています。
反対に、このバランスが崩れると、乾燥や肌荒れなどにつながることもあります。
今回は、美肌を支える肌フローラの役割と、そのバランスを守るためのスキンケアについて、わかりやすく解説します♪
①肌にすむ菌「肌フローラ」とは?

肌フローラとは、肌表面に存在する常在菌のバランスを、お花畑になぞらえた言葉です。皮膚マイクロバイオームと呼ばれることもあり、健やかな肌を考えるうえで大切な要素として研究が進められています。
肌フローラの状態はすべての人に共通しているわけではありません。年齢や体質、皮脂量、湿度などによって異なり、同じ人でも皮脂の多い額や鼻、乾燥しやすい頬など、部位によって違いがあります。
美容情報では、常在菌を「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」の3つに分けて説明することがあります。なかでも、肌のうるおいやバリア機能を支える善玉菌は、一般に「美肌菌」と呼ばれています。
ただし、善玉菌だけを増やせばよいという単純なものではありません。
さまざまな常在菌が肌の上でバランスを保っていることが、健やかな肌環境につながります。
そのため、肌フローラのケアでは、特定の菌だけに注目するのではなく、肌全体の状態を整えることが大切です。
②肌フローラが美肌を支える理由

肌フローラは、肌のうるおいやバリア機能と関わり、健やかな肌環境を支えています。
美肌菌と呼ばれる善玉菌は、皮脂や汗などをもとに、肌を弱酸性に保つために役立つ成分をつくります。
肌表面が適度な弱酸性に保たれることで、乾燥や外部刺激の影響を受けにくい環境につながると考えられています。
さらに、肌のバリア機能が健やかに保たれていると、角層から水分が逃げにくくなり、キメの整ったなめらかな印象を保ちやすくなります。
肌フローラは、目に見えるツヤやうるおいの土台を支える存在ともいえるでしょう。
一方、乾燥や刺激などによって肌フローラのバランスが偏ると、肌の健やかさが損なわれることがあります。
肌が敏感に傾いたり、乾燥や肌荒れを繰り返したりするときは、肌表面の環境も乱れている可能性があります。
もちろん、肌フローラだけですべての肌状態が決まるわけではありません。紫外線や乾燥、ホルモンバランス、睡眠、スキンケアなど、複数の要因が重なって肌は変化します。
肌フローラは、美肌を支える土台の一つとして捉えるのがよいでしょう。
③洗いすぎが肌フローラのバランスを乱す?

肌を清潔に保とうとして、過度に洗顔したり、
熱いお湯やスクラブで念入りに洗ったりしていませんか?
汚れや余分な皮脂を落とすことは必要ですが、洗いすぎは角層のうるおいや皮脂まで奪い、バリア機能を低下させる原因になります。
肌のうるおいや皮脂のバランスが変われば、肌フローラにも影響が及ぶ可能性があります。
特に洗浄力の強いアイテムや摩擦の強い洗い方を続け、乾燥や刺激を感じている場合は注意が必要です。
肌フローラを意識した洗顔の基本は、必要な汚れはきちんと落としながら、肌のうるおいを守ることです。
洗顔料は肌質に合った低刺激なものを選び、たっぷりの泡をクッションにして、指でこすらないようにやさしく洗いましょう。
すすぎには熱いお湯を避け、ぬるま湯を使います。
タオルで拭くときも、ゴシゴシこすらず、軽く押さえるように水分を取るのがポイントです。
脂っぽさが気になると洗う回数を増やしたくなりますが、過度な洗顔は乾燥や刺激を招くことがあります。
朝晩を基本に、肌の状態を見ながらやさしく洗い流しましょう。
④美肌菌が働きやすい肌環境の整え方

◎美肌菌を味方につけるために意識したいのは、特定の菌だけを無理に増やすことではなく、美肌菌が本来の力を発揮しやすい肌環境を整えることです。
毎日の洗顔や保湿、美容液によるお手入れを丁寧に重ねることが、うるおいのある健やかな肌への近道になります。
★保湿で美肌菌が働きやすい土台をつくる
洗顔後は時間を空けすぎず、化粧水で水分を補い、美容液で肌悩みに合わせた成分を取り入れ、乳液やクリームでうるおいを守りましょう。
肌がうるおい、バリア機能が健やかに保たれていることは、美肌菌が働きやすい環境づくりにもつながります。
乾燥を感じてから慌てて保湿するのではなく、朝晩のお手入れを習慣にすることが大切です。
★肌悩みに合った美容液をプラスする
乾燥による小ジワやハリ不足、くすみなど、気になる悩みがある場合は、保湿を土台にしながら目的に合った美容液を組み合わせることで、より充実したお手入れができます。肌フローラを意識することは、美容液やスキンケアを控えることではなく、それらを心地よく使える肌環境を整えることなのです。
最近では、肌フローラに着目した化粧品も増えています。
美肌菌が好む環境を支える「プレバイオティクス」や、発酵などから得られる成分を活用した「ポストバイオティクス」といった考え方も、美容分野で注目されています。
肌フローラに着目した化粧品を選ぶときは、配合されている保湿成分や美容成分、使用感なども確認し、自分の肌悩みや肌質に合うものを選びましょう。
肌に心地よく、無理なく続けられることも大切なポイントです。
★日中の乾燥と紫外線から肌を守る
また、日中は日焼け止めを使い、紫外線による乾燥やダメージから肌を守ることも欠かせません。洗顔・保湿・美容液・紫外線対策という毎日の積み重ねが、美肌菌の働きやすい健やかな肌環境につながります。
まとめ

肌フローラは、肌のうるおいやバリア機能と関わり、キメの整った健やかな肌を土台から支えています。
そのバランスを整えるために大切なのは、洗いすぎや摩擦を避け、やさしい洗顔と十分な保湿を続けること。
そして、肌悩みに合った美容液やクリーム、紫外線対策を取り入れ、美肌菌が働きやすい肌環境を育むことです。
肌フローラを意識したケアは、これまでのスキンケアを否定するものではありません。
肌本来の環境をいたわりながら、化粧水や美容液の力も上手に取り入れることが、美しくすこやかな肌を育む一歩になるでしょう✨

